新築ではどれほどの坪が必要なのか

注文住宅の工事は施工面積によって大きな影響を受けます。
特に土地を購入して建てる場合、建物の施工面積は買う土地面積の影響を受けるので、予算が大きく増減することになるのです。
新築でどれほどの広さが求められるかというと、それは家族構成や年齢、ライフスタイルで決定されるので、何人家族だから何坪が必要と決定的に答えることはほぼ難しいでしょう。

まずは現状の住まいの広さをベースに、現状持っている不満や希望、今後の家族構成の変動や成長を差し引きする考え方に根拠があると言えます。
例えば、収納が少ない、玄関が足りない、子ども部屋を分ける必要がある、ゆったりくつろげるお風呂が欲しい、客間を設けたいなどの要素です。
ただし、同じ面積であっても工夫をすることで、広々とした住まいを実現することはできないことはありません。
家に対する考え方やライフスタイルがはっきりしていれば、無駄のない間取りをプランニングすることは可能です。
この機会に家族と新居でのあり方や、それぞれのライフタイルについてじっくり確認してみると良いでしょう。

なお、各部屋の希望面積を積み上げて計算する方式はあまり当てにしない方が無難です。
ほんの少しの贅沢であっても、積み上げてしまえば大きな贅沢になってしまいます。
それよりも現在の総面積に希望を差し引きして、その上限から各部屋にメリハリをつける考え方が現実的だと言えるでしょう。
また、部屋面積と壁の厚みを含んだ施工面積には1割程の差が生じるため、増分が多い時は少し多めに計算するのがおすすめです。

 

工夫次第で限られたスペースも広々とするバスルーム

新築を検討する際に、バスルームは広々とさせたいと希望する方も多いでしょうが限られたスペースゆえに広さを確保することは困難と言えます。
しかし、工夫によって広々とした空間を再現することができるのです。

例えば、バスルームではプライバシーの確保が必須ですが、大きめの窓を採用することで開放感を演出することができます。
敷地条件によっては高い位置にハイサイドライトなどの窓を設置するだけでも広がりを演出できますし、掃き出し窓を設けてデッキやテラスへ繋げる方法も良いでしょう。
他にも窓からの眺めはリラックスするためには重要なポイントであり、窓の近くに樹木を植えたり、小さな坪庭を設けたりして快適さをアップする方法も有効です。

また、屋外だけではなく隣室している洗面脱衣室を視覚的に繋げて広がりをつくりだすこともできます。
その方法ではバスルームと洗面脱衣室の仕切り壁や出入り口扉をガラスや樹脂などの透明な素材を使用するのが有効です。
内装材の素材やカラー、バスタブと洗面化粧台などを統一させるコーディネートを意識するのも広々とした空間づくりではおすすめの方法となります。

先ほども言いましたが、バスルームではプライバシーの確保も必要なので、大きな窓や透明な素材の利用する際はプライバシーを意識した設備や建材を選ぶ工夫も大切です。