将来のことや家族構成から家づくりの計画を検討する
■将来の見通しを考える
以前とは異なり、将来の立場や収入を予想すること難しいです。
だからといって、将来の不透明さに嘆いていても何も始まりはしません。
例えば、将来独立をする夢をご主人が持っている場合、その夢の動向を見極められるまでは家づくりは延期した方がいいかもしれません。
逆に、独立の予定を想定して、ローンが組める見込みのある現在のうちに建ててしまいたいと思う方もいるでしょう。
独立に対して不安がない場合を除き、少なからずリスクが存在するという理解は必要です。
■家族構成について
一度家を立てれば、数十年は住み続けることになります。
その間に子どもが生まれて独立し、両親と同居を始めて天寿を迎えるなど、一時代分の家族構成の変化を経験することになるでしょう。
しかし、それぞれの家族の未来を正しく予想することは困難ですが、家族構成は床面積や間取りなどの家づくりでは、特にインパクトを与える要素であります。
例えば、あと数年経過すれば子どもの人数や性別が分かる、もしくは両親の同居をするかどうかが分かるなどの場合は、それまで待ってから家族構成に適した家づくりを行うと、失敗を減らして後悔のない家づくりを実現できるでしょう。
資金に余裕をつくって注文住宅を計画する
家を建てる動機は人それぞれにあります。
賃貸物件に住む人なら家賃の支払いがもったいない、社会的な信用を得るために持ち家が欲しい、親と同居のために家が必要、現在の住まいが手狭になった、家の劣化が激しく寿命間近などの理由が挙げられるでしょう。
しかし、家づくりでは大きな労力を必要とするだけではなく、住宅ローンを通じての長期的に拘束されるということになるのです。
すぐに家を建て替えなければ倒壊してしまう状況は別と考え、本当に家を建てるべきか再確認することも重要と考えられます。
■資金について
どんな建て方をするかにもよりますが、住宅にはおおまかな最低価格が存在します。
資金に余裕がなく、最低価格のギリギリラインでしか予算が組めない場合には注意が必要となるでしょう。
その理由は、地盤改良や擁壁工事など想像していない出費が必要となる可能性があります。
建物の仕様に余裕が見つかれば設備のスペックを下げたり、床面積を減らしたりすることでイメージとは少し替わりますが、辻褄を合せることは可能です。
しかし、元々これ以上のコストダウンを見込めない場合には、予想外の出費が発覚した時点で計画を中止しなければならなくなり、さらに設計や工事でのキャンセル料が発生して、大きな負債を抱える可能性も考えられます。
家づくりではどんなに細かく計画を立てても、想定していない出費がでてくることは稀ではありません。
もし、最低価格のギリギリでしか予算を組めないのであれば、数年間は貯金に励み、余裕のある資金をつくってから再び計画をすることが望ましいです。