どんなプロジェクトでも言えることですが、結果の成否を決定付ける重要な要素は、構想とキャストになります。
この2点がうまくいくことで、家づくりはすでに70%以上成功に近付いていると言っても過言ではありません。
注文住宅づくりではまずは何から始めたらよいのか分からない方は、新居の構想から考えてみましょう。
■家づくりの構想を考えてみる

家づくりの構想とは、どんな家にしたい、それには何が必要かなどの新居のコンセプトを考えることです。
映画やテレビドラマで例えるなら、脚本となる部分になります。
新居のコンセプトでは、どんな住まいにしたいのかというものを基盤に決定します。
さらに、その大元となる部分が家に住む一人ひとりのライフスタイルからです。

新築のコンセプトを考える時に、多くの方が無難な一般的な家を考える傾向があるように感じます。
ですが、何から一般的と考えるか、何を重視した家づくりをするかは、家をつくる家族の思考やライフスタイルによってそれぞれ異なるのです。
また、同じ家に暮らす家族のライフスタイルは似ていると感じるでしょうが、ライフスタイルは人の数だけ存在し、家族が感じる家の不満も人それぞれと言えます。
家族内で新居への夢や現在の住まいの不満などをしっかり話し合い、家づくりで取り入れたいところと、取り入れなくても良い点を把握し、取り入れる点は優先順位なども整理しておきましょう。

事前に構想がはっきりしていることで計画もスムーズに進み、無駄な費用や時間の浪費を抑えることが可能です。

 

■信頼関係が大切!家づくりのキャストとは?

注文住宅でのコンセプトを構想できたら、次は構想を実現するためのキャストを考える必要があります。
家づくりでのキャストとは、つまり家づくりを依頼する業者のことです。
映画やテレビドラマでいうなら、どの役にどんな俳優を採用するか検討することです。
どの俳優が主役を演じるかにより、同じ脚本でも演技や雰囲気が異なるドラマになるでしょう。
これと同様に、構想に適したキャストを選ぶことも、家づくりの成否を分けるポイントと言えます。
なので、依頼先の特徴をしっかり理解することがとても重要なのです。

それぞれの家族に異なるライフスタイルが存在するよに、家づくりの業者にもそれぞれ特徴があります。
構想に適さないキャストを採用してしまうと、自分たちが想像した構想とは違う方向に計画が傾いてしまう可能性もあるのです。
例えば、余計な費用がかかってコスパが悪くなってしまうことや、考え方のすれ違いで意思疎通が行われず、不満なことが多いなどの結果を招いてしまいます。

家づくりの業者にはハウスメーカーや工務店、設計事務所など種類はたくさんありますが、それぞれのメリットとデメリットを明確にし、さらに各業者の特徴やスタッフの人柄なども観察を行い、自身や家族に適した依頼先を見つけましょう。
短い期間であっても信頼関係を上手に築けないと、小さなすれ違いであっても悪循環を生み、最終的には計画が崩壊するケースも少なくありません。
しかし、信頼関係が築かれているのであれば、多少のトラブルが発生しても協力して乗り越えることはでき、満足のいく家づくりへと繋がります。