効率良く調理が行えるユニバーサルデザインのキッチン

キッチン周りは安全性だけではなく、作業や操作が簡単で楽に行えるユニバーサルデザインがみられます。
例えば、作業動線に無駄がないプラン、座って調理が可能なシステムキッチンプランなどです。
他にも無理な姿勢をとることなく軽い動作で開閉可能な引き出し式の収納や昇降機能が備わった上部の収納ユニット、タッチレス水栓や足元でのスイッチなど、作業の負担を軽減してくれます。
また、コンロやレンジ、食器洗浄乾燥機などのビルドイン機器では機能性が向上するのと同時に、操作性へ配慮さたたものが多いです。
操作部分の位置やパネル画面の見やすさ、音声で操作を指示する機器なども登場しています。

 

■内装にも安全や使いやすさの配慮

階段は安全面を考慮したプランニングが必要です。
できれば穏やかな傾斜で滑りにくい使用が望ましいでしょう。
手すりにも様々な形状があるので、使う人に合ったものを選べます。
夜間での使用に配慮してセンサー付き照明器具や足元灯や手すりに照明を組み込んであるタイプの導入工夫もおすすめです。
また、3階建てなどではホームエレベータも良いでしょう。
ホームエレベーターにも省スペースタイプ、リフォーム向けの商品も多いので、家族構成やライフスタイルへ考慮してプランニングすることができます。
他にも、玄関周りにベンチユニットを設けると、座った状態で靴の脱ぎ履きできて使い勝手の良い玄関となるでしょう。

 

照明や空調にもユニバーサルデザインの工夫を取り入れてみる

日常的に使われるスイッチのユニバーサルデザインでは、OFF/ONが簡単に可能なサイズや形状のタイプは揃っています。
玄関や廊下、階段にはセンサー付きのタイプを導入し、スイッチをわざわざ探して付ける手間を省くことも可能です。
センサータイプなら消し直しなども防ぐことができ、省エネにも繋がります。
また、照明では省エネかつ長寿命のLEDが主流となっており、バリーションも豊かで、設置したい場所に応じて選ぶことも可能です。

他にも室内温度への配慮も大切です。
部屋ごとに急激な温度差があるとヒートショックなど体に悪影響を及ぼしてしまいます。
住まい全体も含め、特にバスルームでは一定の快適な温度に保つため、浴室暖房乾燥機などを検討しておくと良いでしょう。

ユニバーサルデザインの設備や建材はたくさんありますが、我が家に使いやすい商品を見極めるために、ショールームで実物をしっかりチェックすることが大切です。
ユニバーサルデザインを集めた展示もあるので、実際に操作を体験してみると使い勝手が分かるのでおすすめになります。
誰にでも使いやすいユニバーサルデザインの工夫から、家族構成やライフスタイルの変化などを考えつつ、優先順位を決めて設備や建材を選びましょう。