■薪ストーブは住まい全体の暖房計画から検討

薪ストーブを選ぶ時は設置する目的を明確にすることが重要です。
主暖房にするのか、それとも補助暖房なのか、あるいは調理に使用したいなど目的を明確にすることで、どんなストーブを選び、それをどこに設置するのか、煙突の配置なども含めてプランニングすることができます。
また、暖めたい空間の広さや使い勝手に合わせて、最大出力なども確認しましょう。
調理に使用するのであれば、天板部分の形状などもチェックポイントです。
薪ストーブの展示は少ないですが、できる限りショールームなどで実物を確認したり、実際に焚いてみたりするなど試すことも選び方では重要なポイントになります。

 

■法規制や周辺環境への配慮が必要

薪ストーブは集合住宅以外、基本的にどの建物にも導入することが可能です。
しかし、煙突の配置や内装材、換気についての法規制が存在するため、プランニングではそれらのことに配慮して考える必要があります。
広い敷地ではあまり心配はありませんが、一般的な住宅地では周辺環境への配慮が必要です。
煙突から煙の臭いが発せられ、洗濯物などに影響がでて近隣に迷惑がある可能性もあるので、風向きなどの考慮が大切になります。
また、完成後のトラブルを避けるためにも、着工前の近隣挨拶の際に薪ストーブを配置することを事前に説明おくと良いでしょう。

 

■定期点検やメンテナンスはしっかり行う

薪ストーブを長い間安全に使うためには、お手入れやメンテナンス、定期的な点検が重要です。
煙突に溜まる煤をそのまま放置すると、煙突内が狭くなって煙の排出不良を起こし、煙突火災の原因にも発展します。
煙のつまりが何度も起きると煙突周辺の壁が短歌してしまい、煙突火災になってしまうリスクが高まるのです。
そのために定期的な煙突掃除が必要であり、細かい掃除方法は購入先のメーカーや施工会社へ相談しましょう。
自分でするのが難しい場合は、メンテナンスを依頼するのもおすすめです。
いずれにしても、年に最低1回はお手入れをし、購入先選びではアフターサービスやメンテナンス体制が完備されてあるかを確認して選びましょう。

 

■薪の調達先と保管スペースも事前に考える

薪ストーブでは薪を燃料とするため、薪の調達先も事前に確認しておくことが大切です。
購入者先や燃料店、DIYショップ、ネットショップ、森林組合など身近で手に入れられる手段を探しておきましょう。
それと同時に薪を保管するスペースも必要なので、間取りプランを考える時に組み込んでおいてください。
薪ストーブを設置する際は、できるだけ設計する前に設計担当に相談しておくことで、スムーズに導入することができます。
また、自治体によっては補助金や助成金もあるので、それらも事前に探してみるとよいでしょう。