■設置場所や用途によって薪ストーブを選ぶ

薪ストーブを設置するにあたり、置く場所によってどのようなストーブを選択すれば良いのか変わってきます。
また、煙突のあるタイプが多いため、家づくりにも大きく関わり、設置する場所によってメインとして使用する暖房機器になるのか、あるいは補助的な役割を担う暖房機器なのか決定しなくてはいけません。
空間の広さや、調理に使用するかしないかによっても薪ストーブの種類が変わってくるので、プランニングは慎重にしっかり行う必要があります。
実際に実物を確認し、火をつけてみたりして実物がどのようなものか事前に理解しておくことも非常に重要です。

 

■薪ストーブを取り入れる際に注意したいこと

家づくりの際に薪ストーブの設置を選択した場合、薪ストーブを設置する場所によっては近隣住民へ配慮も必要不可欠です。
理由としては、場所によって煙突の煙や臭いなどが近隣住民の生活に影響を与えてしまう恐れがあるためです。
自宅の敷地の広さや周辺の環境をきちんと考慮しなければいけません。
また煙突設置や換気等の法規制も関わってくるので、十分注意してプランニングしましょう。
近隣住民への挨拶の際に影響があるかもしれないことを予め伝えておくことも忘れずにしておくことも大切です。

 

■気密性に優れているから必要な換気

昔と比較して気密性が優れている住まいでは、換気が重要なポイントです。
換気が不十分だと湿気によって結露が生じやすく、建物の老朽化を早める恐れがあります。
また、新鮮な外気がなかなか取り込めず、汚れた空気が室内に溜まって健康被害にも影響するリスクが高まってしまうのです。
換気プランは設計担当の提案を確認する方法が一般的ですが、プランニングでは専門知識を必要とするので、おおまかな内容を知っておくと良いでしょう。

 

■シックハウス対策として換気設備の設置

シックハウス症候群とは目がチカチカしたり、喉痛を感じたり、吐き気や頭痛などの症状があらわれる病気です。
その原因が住まいに使われる建材や家具、日用品から発せられるホルムアルデヒドなどの化学物質によるケースが多くあります。
建築基準法ではシックハウス症候群の対策として、化学物質の発散量を抑えた建材の使用、換気によって化学物質の濃度を下げることを目的に、原則として全ての建物に機械換気設備の設備を義務付けているのです。
例えば、住宅では1時間に0.5回/h以上の機械換気設備の設置が必要です。
つまり、1時間あたりに部屋の半分の空気を入れ替える計画が必要となります。