換気計画は原則的に建物本体の設計と同時に行います、
どういったプランにするかは、地域や気候などの条件に合わせて建物の断熱・気密性、広さや間取り、窓の大きさなどから考慮することがポイントです。
細かな条件により機器の配置や配管、パワーなどが決定するため、プランニングは専門知識が必要となります。
実際に計画する中では、設計担当などの提案に合わせてプランニングや費用などを確認します。
難しい内容ですが、我が家にどの換気方法がマッチしており、そのプランを導入する理由などはしっかり説明を受けましょう。
また、掃除がしやすい位置への設置、室内建具のアンダーカット部分から光や音が漏れないかなどもチェックすることも大切なポイントです。
■換気設備は常時運転とメンテナンスが大切
シックハウス対策として換気設備を建築基準法に基づいて設置しても大丈夫というわけではなく、日々の生活でも注意するべき点があります。
機械換気設備は常時運転が基本で、空気の流れを妨げるような場所に家具などを置かないことも大切です。
また、天気の良い日は換気設備だけに頼らず、窓を開けて空気を取り込むことも重要だと言えます。
他にも換気設備の定期的な掃除やメンテナンスなども忘れないようにしましょう。
■換気には種類と特徴があり
換気とは室内の汚染空気を新鮮な外気と交換することです。
換気ではいくつか分類することができます。
・局所換気と全般換気の特徴
まず換気を行う範囲によって局所換気と全般換気に分けられます。
キッチンやトイレ、浴室など住宅の一部に設置される換気が局所換気で、住宅全体の換気を全般換気と呼んでいるのです。
・自然換気と機能換気の特徴
換気方法でも分類することができ、それが自然換気と機能換気です。
自然換気とは自然の風や湿度差などで室内の空気を交換し、換気量が一定しない特徴を持ちます。
一方、機械換気は換気ファンなどの機械で強制的に入れ替えを行うため、換気量を確実に確保することが可能です。
・連続運転と間欠運転の特徴
機械運転はさらに運転方法によって分類されます。
常時の汚れや周期の発生源を換気するのが連続運転で、トイレやキッチン、浴室など一時的な汚れや臭気の発生源を換気する運転方法が間欠運転です。
■シックハウス症候群に有効なのは?
シックハウス症候群の対策として換気をプランニングするとすれば、家全体の化学物質の濃度を下げることがポイントです。
なので、全般換気で確実に換気ができる機械換気を行い、常時新鮮な空気を確保するために常時連続運転のプランニングが望ましいと言えます。