住宅用火災警報器の種類はたくさんある!①
住宅での火災事故を減らすために、住宅用火災警報器の設置は義務となっています。
その住宅用火災警報器といっても様々な種類はあることはご存じでしょうか。
種類によっても機能や性能が異なるのです。
では、住宅用火災警報器の種類についてご紹介します。
■煙式(光電式)・熱式(定温式)
住宅用火災警報器の種類によって、感知するものに違いがあります。
煙を監視するのが煙式、または光電式です。
熱を感知する火災警報器が熱式、または定温式になります。
消防法令によると、寝室や階段に設置義務があるタイプは煙式です。
一方、熱を感知するタイプの熱式は調理で発生する煙や水蒸気を誤って感知することがないので、キッチンに適しています。
なお、市町村によって煙式の設置義務もあるので、消防署への確認が大切です。
■100V式(電源直結式)・電池式
電源にも違いがあり、家庭用電源AC100V式と電池式に分けることができます。
100式では住宅の電源に直結させるタイプなので、電池交換をする必要がありません。
なので、新築で設置する際には適した住宅用火災警報器と言えます。
一方、電池式は工事がいらないことがメリットです。
新築を建てた後で取り付ける場合などでも、電池式なら簡単に設置することができます。
住宅用火災警報器の種類はたくさんある!②
■単独型・連動型
住宅火災警報器の設定方法では、単独型と連動型の2つに分類できます。
単独型では火災を感知した時に警報器だけが鳴動します。
一方、連動型は一か所で感知した火災を、全ての警報器と連動させて鳴動し、家中に火災の事実を知らせることが可能です。
耳が遠い方の部屋で火災が起きてしまった場合、連動型であれば他の部屋にいる家族にもしっかり伝わるメリットがあります。
なお、電源がAC100V式の単独型の場合、家中に設置された全ての警報器にAC100V電源が必要です。
連動型では親器のみはAC100V電源で、親器と子器の間に連動配線を通す必要があります。
電源が電池式のタイプでは、単独型もワイヤレスの連動型どちらもあります。
■埋め込みタイプ・露出タイプ
住宅用火災警報器の形状は埋め込みタイプと露出タイプがあります。
また天井付けだけではなく、壁に設置可能な商品もあるのです。
最近はすっきりとした薄型のデザインが主流となっています。
和室にも似合うベージュ色の住宅用火災警報器もあり、インテリアにも馴染む商品が増加しているのです。
また、夜間の避難を援助する照明付きのタイプ、ドアホンと連動して音声警報をする機能性が高い商品も提案されています。
他にも警報音声が聞き取りやすく向上された商品、音だけではなく光で知らせてくれるものもあります。