玄関と廊下は目的に合わせた手すりを設置

■水平と垂直を組み合わせた手すりを玄関周りに

玄関は室内で特に限られたスペースですが、たたきから上がって框への昇降動作、靴の着脱では姿勢を安定させるために、手すりを設けると安全です。
手すりは靴の着脱する場所や段差を考え、上と下どちらでも使いやすい位置に設置し、またしっかり掴める形状のものを選ぶと良いでしょう。
また、体勢を保持する手すりも必要となります。
水平と垂直の両方を組み合わせた手すりもおすすめです。
玄関周りに手すりがついていない場合、気付かないうちに壁に手を当てていることが多いでしょう。
手すりを設けることで、手の汚れによる壁汚れを防ぐ効果にも期待できます。

■家族の使い勝手を重視する廊下の手すり

廊下などの手すりを設置際の一般的な高さは75~80cm程と言われています。
高齢者や女性の方ならもう少し低くても構いません。
手すりの高さは腰の高さ程が丁度良いと言われていますが、使用する人に合わせてプランニングすることが望ましいです。
また、どの程度の手すりが必要なのかを、体の機能に合わせて選ぶことも大切になるでしょう。
歩行を支援することを目的にするなら、太めのサイズで手を滑らせるように歩行できるタイプがおすすめです。
使用者に合わせて丸い棒状だけではなく、手を乗せるのが楽な平手手すりも最適と言えます。
端部分に袖口の引っ掛かりを防ぐのであれば、壁側や下部に折り曲げたタイプが安全です。
着脱タイプのブランケットなどなら、用に合わせて手すりの取り外しもできるので便利でしょう。
なお、手すりをつけると廊下幅が少なくなるケースもあるので、車椅子などを使う可能性があれば、ある程度のスペースを確保する必要があります。

老後の維持も配慮して交換の手間を省く照明機器選び!

■照明器具を選ぶポイント

照明はプランニングによって、電球の交換が困難な場合があります。
高いところでの作業は大変危険ですし、さらに個数が多ければ交換の手間も増えてしまうでしょう。
特に最近の照明プランでは、ダウンライトや天井直付けするシーリングライトなど、高い位置に設置されている場合が多いです。
そのため、交換の回数を減らす方法としてLED照明はいかがでしょうか。
LED照明は通常の照明よりも長寿命なので、電球の交換を減らすことができるのです。
また、交換作業をスムーズにする方法として、昇降機能が備わった照明器具なら、わざわざ高いところで作業する必要がないので、安全に電球交換の作業が行えます。

■戸建て維持のしやすさを重視したプランニング

住宅は住む人が手を加えたり、メンテナンスをしたりすることで、より愛着がわくものと言えます。
ですが、便利な機器や機能に頼ってばかりいることも、少し考えものかもしれません。
しかし、高齢を迎えても住みなれた一戸建てで暮らし続けたいと願う方は多いはずです。
あらかじめ操作やメンテナンスが楽に行える機能や性能を上手に取り入れることも、老後を見据えた住まいづくりの手段と考えられます。
そのことを踏まえ、新築のプランニングでは10年、20年、その先の暮らしにも配慮し、維持のしやすさも考えてプランニングしてみるのもおすすめです。