都市地域など狭く限られた敷地を有効に利用するため、3階建ての新築を建てるケースも増えています。
快適な3階建てにするには、どのような工夫が必要なのでしょうか。

■吹抜で上下階の繋がりを意識

3階建ての住まいに限らず、上下階の繋がりを意識した間取りプランを考えることは大切です。
例えば、吹抜けを取り入れることで、住まいに一体感が演出できるでしょう。
1階の玄関ホールから2階のリビングダイニング、そして3階のプライベートスペースなどに吹抜けを設ければ、開放感もプラスされます。
また、室内窓を設置することで、気軽にコミュニケーションをとることもできるのです。
光を室内に取り入れたい場合は窓やトップライトの設置もおすすめです。
オープンなスタイルの間取りにすれば、家のどこからも光や風を取り込め、さらに視覚的な開放感も得られます。

■使い勝手の良い家事動線は洗濯動線にコツアリ

3階建ては上下の移動が増えるため、ゾーニングだけではなく家事動線にも配慮が必要です。
特に洗濯動線の善し悪しにより、暮らしの快適さも大きく変化します。
基本的にLDKと水回りは同フロアにすると家事効率が良くなります。
しかし、3階建ての場合はそのような間取りに設定するのが難しいケースも多いです。
例えば、1階に洗面室を設けて洗濯機を設置する場合は、物干し場の配置に配慮がいります。
日当たりを考慮して3階ベランダを物干し場にすると、1階からの行き来が大変です。
なので、浴室や洗面室の用途、洗濯置き場や物干し場の配置は、家事スタイルに合わせて検討しましょう。

このように、開放的で明るい室内を演出させるためには吹抜けの使用が最適です。
また工夫次第では家族とのコミュニケーションも取りやすくなり、会話がなくなるというリスクを下げることができます。
さらに、生活の快適さを左右する家事動線も、じっくり検討が必要です。
水回りをまとめることは水道管等の負担を減らす意味では有効ですが、3階建てでは2階建てより動線への工夫が必要となります。