■上下階の移動を配慮した工夫

都市部など限られた敷地を有効活用するたけみ、近年は3階建ての新築住宅が増えています。
とても厳しい敷地条件となりますが、快適な暮らしがおくれる住まいにするためには、間取りだけではなく設備や建材選びも非常に重要です。
まず、3階建ての住宅では上下の移動の快適さを検討しましょう。
よく見られるプランには2階が生活の中心スペースを設けているケースです。
家族構成やライフスタイルによって変わりますが、過ごす時間が多いリビング・ダイニングを2階に、そして寝室や子供部屋といったプライベートルームは3階、水回りを1階にすると効率の良い動線となるでしょう。
また、1階にLDKや水回りと配置して、上階にプライベートルームを配置するプランや、将来1階で生活することを考慮して寝室を設ける場合もあります。
他にも、スキップフロアを取り入れることで、変化を持つ空間を演出することも可能です。

■ホームエレベーターで移動も楽々

3階建て住宅の場合、ホームエレベーターの導入もおすすめです。
高齢の方や体が不自由な方が家族にいる場合、ホームエレベーターを設置することで、上下階の移動が楽になります。
また、階段を使用しないので、転倒や落下などの事故リスクも減るでしょう。
高齢者だけではなく、幼い子どもがいる家庭やペットを飼っている家庭にもホームエレベーターは便利な設備です。
また、単純に上下階の移動だけではなく、洗濯物や布団を干すために上階へ移動したい場合など、重い物を運ぶ際にも便利と言えます。
メーカーではサイズやタイプ、さらにデザインもバリエーション豊かなものがあり、中にはコンパクトタイプや奥行きの浅いタイプもあります。
なお、将来的なリフォームに適した商品も充実しており、間取りや使用方法に合わせて選択することも可能です。
ただし、設置する場合はエレベーターの確認申請となるため、間取りをプランニングする際にじっくり検討しましょう。
さらに、法定点検も義務なので、事前に点検時期や点検の費用などライトニングコストも必ず確認するようにしてください。