■開放的な間取りでコスト削減
住まいの構造上、ある程度の壁量は確保しなくてはなりません。
ですが、間仕切りのためだけに建材や壁を設ける場合は、できる限り少ない方が材料費や工事の手間を省いてコストダウンすることが可能です。
例えば、リビングとダイニングは1つの空間にし、対面キッチンでゆるやかに仕切ることができるでしょう。
また、子ども部屋であれば間仕切り家具を設置することで、部屋を2つに分けることができます。
冷暖房の効率性などはしっかり配慮が必要ですが、いくつも子ども部屋を用意するよりも、オープン的なプランの方がコストを削減することが可能です。
■窓の配置と数について
室内の快適性を重視するには、断熱性や快適性に影響する開口部への配慮が必要です。
しかし、安易にコストダウンを図ると快適性は減少してしまうでしょう。
なので、通気や採光に考慮したプランが必要です。
そんな開口部での設置でコストを上げないためには、空間の適した場所に既製サイズの窓を設置することです。
必要以上に窓の数を増やしたり、複雑な形状の窓を採用したり、複数の素材を使用したサッシを選ぶと、想像以上にコストが上がってしまう恐れがあります。
また、窓数に合わせてカーテンや障子などの窓装飾を増やす必要もあるので、別途に費用が増えてしまうでしょう。
さらに、サッシ素材にもアルミや樹脂、木製といった種類があります。
基本的に樹脂や木材はアルミよりも高いため、性能や予算を考えた上で選んでください。
■水回りはまとめて配置する
水回りといえばキッチンや浴室、洗面やトイレです。
水道や給水には配管が必要ですが、各水回りが離れた位置になると、配管の距離も伸びてしまいます。
しかし、水回りはある程度まとめて配置することで配管が短く、工事費もぐっと抑えることが可能です。
また、水回りを近くに配置することで、動線も使いやすいプランを考えることができます。
なお、プランニングでは平面的にまとめるだけでなく、1階と2階にある水回りの位置も揃える必要があるので、立体的に考えることが大切です。
2階もまとめることで、配管メンテナンスもしやすいのでおすすめになります。