■給水管の材質をチェック

水道の給水管には、鉛管や鋳鉄管、ステンレス鋼管、塩化ビニル管、ポリエチレン管などたくさんの材質があります。
鉛管は比較的に安価で、加工も簡単なため明治時代から広く使われている材質です。
しかし、鉛には人体に悪影響があることが指摘され、現在ではステンレス鋼管や塩ビ管が主流となっています。
鉛管が即座に人体被害に影響があるわけではなありませんが、朝一番で水を使う場合、旅行などで出かけて長時間使用しない場合などは、念のためにバケツ一杯分の最初の水は飲用以外の仕様を推奨する呼びかけがあります。
そんな鉛管が全面禁止になったのは早くても昭和50年代、東京都で全面禁止になったのは平成7年頃の話です。
このことから、それ以前に建てられた住宅では、未だ鉛管が使われている可能性もあります。
もちろん土地でも十分にあり得ることなので、材質チェックは欠かせません。
給水管は個人財産という理由から、他材質への切り替え工事は個人負担で行います。
ですが、自治体では補助や助成制度もあるので、ぜひ活用しましょう。

■老朽化や耐震性について

水道管の耐用年数は40年と言われており、敷地への給水管などは材質やメンテナンスの状況に応じて変わります。
最近は配水管の老朽化が問題となっており、更新工事に急いでいる自治体もあれば、財政上の都合でなかなか進んでいないところが多いことも現状です。
また、最近は地震も頻繁に確認されはじめ、老朽化だけではなく耐震性も問題視されています。
そのため、配水管のメンテナンスだけではなく、地盤強度なども合わせて考えていく必要があるでしょう。

■埋設管の位置について

水道は原則で、前面道路の配水管から直線で敷地内に引き込みます。
しかし、前面道路に配管がない、もしくは前面道路に配管が埋設される前に工事が行われた給水管を使っている場合は、他人の敷地を通って埋設されている場合もあるのです。
逆に他人の家の給水管が購入予定の敷地を通っている場合、1本の給水管が数軒共有されている場合もあります。
給水管が他人の敷地を通り、万が一、漏水事故などが起きると責任が発生し、逆に他人の給水管が摂っていれば、建築で何かしら問題がある場合も考えられるでしょう。
共有しいる場合は水圧不足もあるので、これらの問題は引き直しが前提と考えましょう。