新築で二世帯住宅を建てるときに心掛けることとは?

■パートナーの間で不安な部分を把握し、共有する

二世帯住宅では、パートナー側の親と住むことになります。
そのことに大きな不安を感じることは当然のことです。
普段は何も問題がなくても、生活で距離感が近付くと緊張感も増すでしょう。
それが気にならない人もいれば、敏感に感じて気疲れしてしまう人も少なくありません。
そこで、パートナー間でどんな不安があるかしっかり話し合い、パートナーに気持ちを理解してもらうことが大切です。
この時、気を付けたいのが、あくまでも夫婦同士で話し合いをすることになります。
話しているうちに、相手が相手の親の立場で話すようになれば、これはトラブルに繋がってしまいます。
相手方の親と二世帯で暮らす時は、相手が夫婦の窓口として話し合う姿勢を崩さないことが重要です。
これができなければ、どんなに間取りを工夫してもメンタル部分で限界を迎えてしまうでしょう。
ですが、お互いの気持ちを尊重しあえれば、楽しい間取りを考えることができるはずです。
また、不安と同時に、夫婦間でベストな距離感がどのくらいなのかを話し合いましょう。
距離感を理解しておけば相手の親と話合う時も、トラブルのリスクを抑えることができます。

■上下階の位置関係について

1階が親世帯、2階が子世帯の間取りにする場合、それぞれの生活リズムには違いがあるので、上下階の音に注意が必要です。
例えば親の部屋の上が子世帯のお風呂場や、子どもが動き回るリビングだとすれば、その音や振動が1階へと繋がってストレスに感じてしまう可能性があります。
そのため、2世帯住宅で上下階のレイアウトを感がるときは、生活に支障がでない間取りに工夫する必要があるのです。
もし親の寝室が1階であれば、その部屋の上部はできる限り人が入らない収納スペースなどと工夫しましょう。
また、天井裏に防音や遮音を施すことも有効な方法です。

■将来の使い方も考える

二世帯住宅は、主に家族構成で一番人数が多い時に建てる傾向があります。
しかし、20~30年が経過すると子どもも自立し、住んでいた親も先立ち、夫婦のみの住まいになる可能性が高いです。
なので、将来はどのような使い方をするかも、あらかじめイメージしておくと良いでしょう。
例えば、子どもが結婚して再び二世帯にする、リフォームで夫婦だけでも暮らしやすい間取りに変えるなどの方法があります。