知っておきたい家づくりの注意点~隣家トラブル編 part2~
家づくりでは、時に隣家とトラブルになってしまうケースも少なくありません。
当事者同士の話し合いで解決すればよいのですが、最悪の場合は裁判になってしまうこともあります。
裁判では費用だけではなく、時間も無駄に掛かってしまいます。
できれば避けたいトラブルなので、設計段階で隣家との兼ね合いをしっかりチェックしておきましょう。
■隣家の配管が自分の敷地内を通っていた
現在の新しい分譲土地では、隣家の配管が自分の敷地内に通っていることは、まずありません。
しかし、昭和30~40年代頃は、2区画の土地で1本の配管をまかなっていたことが多かったのです。
また、集中浄化槽を設置している地区などだと、他の敷地に通っている場合があります。
配管が既に自分の敷地に通っていても、隣家にすぐ直してといっても、急には難しいですし、そこから対人トラブルへ張ってする可能性も高くなってしまいます。
ですので、隣家ときちんと話し合い、覚書きを取っておくようにしましょう。
■換気扇から悪臭とクレーム
近隣から換気扇のにおいに関するクレームは、家づくりに関しての対人トラブルでは特に多いケースです。
家づくりを行う時、隣家同士のプライバシーを考慮して窓の位置が重ならないように設置場所を考えますが、意外と見落としが多いのが換気扇の位置になります。
現在主流となっている家は、気密性と断熱の性能が高いので、室内の空気の流れは重要な点です。
自分の家のことだけではなく周囲の家のことも考えて、換気扇と隣家の位置がどの程度であるかをチェックし、設置する場所を決定しましょう。
地盤や光、風、音、排水の部分は、目に見えない部分です。
ですので、家をつくる段階ではなかなか気付きにくい部分であり、完成してから、またはつくっている最中に気付いて問題になってしまうケースはたくさんあります。
安全で近隣も困らせない家づくりを実行するためにも、計画時点で両隣の家を調べて、位置関係をチェックしましょう。
そして、位置関係を理解したうえで、周囲ともトラブルを回避し、そして自分が満足できる家づくりを行っていくことが大切です。