知っておきたい家づくりの注意点~隣家トラブル編 part1~
■裁判までに発展してしまう隣家とのトラブル
家づくりで隣家とトラブルになってしまった時、当事者同士で解決しない場合は裁判での決断に発展しまう可能性があります。
しかし、裁判ではなかなかの費用や時間がかかってしまうので、誰もが避けたいトラブルです。
実際行う対処法は、設計を立てる段階から隣接との兼ね合いをチェックすることです。
万が一にトラブルになってしまっても、すぐに裁判という判断は下さず、きちんと当事者同士で話し合いをしましょう。
■日照権の侵害というクレーム
共同住宅などの計画が出た時、近隣から「日照権の侵害!」という抗議が出て、裁判になるケースは少なくありません。
ですが、一戸建てのケースではそのような抗議やクレームはほとんどないでしょう。
また、日照権については法律上で明確に規定されていません。
ですから、住宅ができてからクレームが来た場合は、家主も施工会社も申請許可をきちんと取っているので問題はないと言えます。
しかし、建築基準法の違反がなくても、隣家とは今後も関係を続けながら暮らしていく必要があります。
後から建ててしまう場合は、隣家にも配慮して配置計画を進めることも大切です。
なかなか解決しない時でも、粘り強く話し合いを続けましょう。
■隣地との境界石が分からないんだけど
現在分譲されている造成地には、境界石がしっかりあります。
もし境界石が入っていないのは、建て替えをする場合です。
境界石は勝手に入れることができないので、関係者が立ち会い、隣家の測量図と建て替え側の測量図を照らし合わせてチェックをします。
また、土地の所有者が変更した場合、隣家との間に存在する塀はどちらが所有しているのかでもめてしまうケースも少なくないので、事前にしっかりと確認しましょう。
家づくりでは、建設以外にも近隣とのトラブルも付き物です。
クレームが来たり、今後も付き合ったいく近隣と仲違いを起こさないためにも、近隣のことも配慮した配置計画が必要といえます。
その点を考慮するには、専門知識を持つ設計士とじっくり相談し、アドバイスを受けながら考えることが大切です。
また、工事前はしっかりと近隣へ挨拶回りをすることも重要な礼儀です。