知っておきたい家づくりの注意点~地盤・欠陥編~
全国にある住宅相談機関では、様々な住宅問題の相談があります。
特に多いのが、築5年以内と比較的に新築にあたる住宅相談です。
相談内容は雨漏りや外壁の亀裂、家具の不具合や騒音などです。
ほとんどの原因が施工不良ですが、計画段階でのミス、コストダウンのためにできなかったことでトラブルが起きてしまう場合もあります。
未然に防ぐためにも、計画段階や工事の過程で施工会社と念入りに相談をし、信頼関係を気付きながら家づくりをすることが大切です。
■何だか敷地の水はけが悪い
この問題は低い土地であるか、または盛り土が関係しています。
軟弱な地盤は、水はけを悪くする原因であり、その土地が以前、低い土地や窪地だったと想定できます。
また、造成地などの場合、丘を削り切土にしたり、低い場所に土を入れる盛り土が行われたりしているので、地盤が不安定になりがちです。
更地にしてからは1年ほど地盤を安定させる必要があるでしょう。
表面が綺麗な更地であっても、地盤の状況は土の中を調べないと知ることはできません。
最近では一般住宅でも地盤調査を行い、それに合わせた地盤改良や基礎設計をしている場合が一般的です。
水はけがわるくても、地盤調査を実施していれば心配もいらないでしょう。
地盤調査の費用は、スウェーデン式サウンディング式試験で、約50万円以内で行うことができます。
■欠陥住宅を防ぐ方法を教えて!
1.まず、家の安定を左右するのは地盤であるため、地盤調査は必ず行いましょう。
目に見えない部分がしっかりしているのか確認するだけでも、安心して家づくりを進めることができます。
2.基礎ではどんな形状か確かめましょう。
基礎設計がどんな形状なのかを確認するために、設計士や現場監督の説明を受けながら確認するのが良いです。
3.壁のバランスは、縦方向と横方向で配置されているかチェックしてください。
4.良くトラブルに起きやすいのが防水関係なので、バルコニーやサッシわまりに防水処理がしっかり施されてるか確認しましょう。
5.排水具合も必ず確認してください。
排水の音が気になるかもしれない場合は、粘着シートを排水管に巻きつけるだけでも騒音を軽減することが可能です。
7.工事の状況や保証書など、書類関係はしっかりまとめられているのか確認することも、安全な家づくりのポイントです。