知っておきたい家づくりの注意点~音・給湯編
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■戸建てのトラブル相談は特に多い
日本全国に住宅相談を行っている機関あります。
相談のなかで特に多いのが戸建住宅に関してであり、その中でも契約から5年以内と、比較的に新しい住宅についての相談です。
主な内容は、雨漏りや外壁に亀裂、家具の不具合や騒音が具体的に挙がります。
これらの原因はほとんど施工不良によって起きていますが、中には計画時点で抜けていたこと、ローコストにするためにできなかったものなどもあるのです。
こういうトラブルは、トラブルが起きてから初めて気付く人も多いでしょう。
しかし、未然に防ぐ方法もたくさんあります。
施工する会社との相談を通して、信頼関係を深めていける現場環境に整えましょう。
■2階の音が響きやすい
この問題に関しては、生活音か床が軋む音が原因と考えられます。
まず生活音は、家族同士が上手に気配りして生活をすれば改善することが可能です。
しかし、床が軋む音や排水の音には注意した方が良いでしょう。
木造住宅の場合、乾燥した部材同士が擦れ合って音を発する場合もあります。
心配になる場合は、事前に床材の下に遮音材を入れておくと防止可能です。
また、排水音がk字になる場合は、排水管に厚さ1.5mm程の粘着シートを巻くことで、音を軽減できます。
こうした工事は、時間が経過した後よりも、新築の段階で行うと工事費の節約になり、施工も簡単です。
■お湯の出が悪くなった
給湯器に表示された給湯能力というのは、水温+25度のお湯を1分間でどれほど出せるかを表しています。
例えば20号と表示されていれば、温水15度の時に40度のお湯を1分間に20リットル出せるということになるのです。
一般家庭であれば、給湯の数は3~4ヵ所となります。
そうなると、最低でも24号以上の給湯器を設置する必要があると言えるでしょう。
しかし、これ以上で同時にお湯を使ってしまうと、お湯の出が悪くなってしまうので注意が必要です。
設計士とも相談しながら、同時に使う場所は何ヵ所か検討しておくとお湯の出が悪くなるのを防ぐことができます。
住んでから不満が出ないように、施工会社とじっくり相談を重ね、信頼関係を気付きながらの家づくりが理想的です。
また建ててから不具合が見つかった場合は、早めの対処の方がお得と言えます。