快適な家づくりを行う時は目に見えない部分も重要~音編~
快適な家づくりを行う時に、どうしても目で見える部分しか見えなくなってしまい、家が完成して実際に住み始めてから気になることが出てきたという方も少なくありません。
家づくりを失敗しないためには、目に見えない部分にも注意を払うべきです。
今回は快適な家づくりを行う時の「音」に関してご紹介します。
■家にいる時に気になる音とは
家にいる時に気になる音というのは大きく分けて2種類に分類することができます。
一つ目は人が歩いたり、子どもが走ったりする時に起こる重量衝撃音(LH)です。
ドスドスという比較的低めで響くような音になります。
もう一つは軽いものを落とした時に発生したり、イスを移動させる時に起こる軽量衝撃音(LL)です。
こちらはLHとは逆に、高めの音でイスを引いた時のカタカタという音などがこちらに当てはまります。
2つの音に関しては対処方法が異なっており、例えばLHの倍は床に重い材料、コンクリートや鉛を入れることによって低く響く音を防いでくれます。
LLの場合はグラスウールの断熱材だったりコルク床などの多孔質もしくはクッション性のある素材をかませることで音を防いでくれます。
■トイレの音が気になる場合
大きめの家でないとトイレの音が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。
トイレの音が気になる場合は間取りを工夫することが大切です。
トイレのドアがリビングの方を向いていたり、リビングに近いところにトイレを設置してしまうと、余計に音が気になってしまいます。
また、トイレの壁に断熱材を入れて防音効果を出すという方法や壁の下地材に使っている石膏ボードを二重にすることでも音が聞こえにくくなります。
■2階の音が気になる場合
近年1階から2階までの吹き抜けをつくったり、2階の床下の梁を1階からわざと見せるようにしているお家があります。
こういったお家もオシャレで素敵ですが、天井を張らないということは2階もしくは1階の音が家全体に響きやすくなってしまいます。
もしも家庭内騒音が気になる場合にはこの方法はおすすめしません。
朝働く人と夜働く人など、生活リズムが異なる時はなるべく天井を設置し、音が響かないようにしましょう。