家を建てた後のメンテナンスはどうする?
一戸建てはマンションと違い、毎月の管理費や修繕積立金が不要と思われていますが実際のところはどうなのでしょうか。
建てた後の注意点についてみていきましょう。
建物は定期的にメンテナンスを行うことで、より長く快適に住むことが出来ますし、急な故障や不具合による余分な出費も抑えられます。
日常的な清掃はもちろんですが、外壁の塗り替え、屋根の葺き替え、壁紙の張り替え、設備機器の取り換えなど数年から十数年おきに行う補修も同じように大切になります。
補修に関していえば、それなりの費用が必要になってきます。
建物の立地や構造、使用部材にもよって費用は異なりますが、10年間で100万円程度は積み立てておくことをおすすめします。
また、年数が経つごとに額は増えてくると考えた方が良いでしょう。
毎月コツコツ積み立てるなど、あらかじめ計画しておくことが大切です。
費用がなくて補修を先延ばしにすれば建物の劣化が酷くなり、余計にコストが増えてしまったり、快適な暮らしとはほど遠くなってしまうでしょう。
例えば屋根であれば、粘土瓦の割れやズレを定期的に点検したり、カラーベストメントは20~30年で葺き替えが必要となってくるでしょう。
また、基礎コンクリートはひび割れがないか年に2回程度点検したり、シロアリ対策として10年を目安に防蟻工事、水漏れ対策に床下を年に1~2回は点検しておく必要があります。
その他
・フローリング(部分的な傷があればその都度交換する)
・畳(5年を目安に裏返しする)
・障子(2~3年で張り替えを行う)
・室内ドア(ゆがみがあれば随時調整する)
・蛇口のパッキング交換(水漏れで交換する)
・トイレのタンク弁交換(水漏れで交換する)
・エアコン(10~15年を目安に交換する)
・換気設備(1年に1~2回はクリーニングしておく)
これらのメンテナンス例はほんの一部に過ぎず、家で暮らしていくにあたって他にも様々な費用が必要となります。
特に一戸建ての場合、家が建てばそれだけで安心してしまいがちですが、定期的なメンテナンス費用のことも考え、日頃から資金を積み立てておきましょう。