住まいづくりに本当に求めているものとは

これまでの住まいづくりは、機能重視の価値観でとらえることが基本でした。細かく間取りが作られていて、あいまいなプランで平面づくりを行っていたと思います。
ホールや書斎、サンルームなどの豪華な設備があるのに、無理やり押し込んだ状態です
これが本当に人に自慢できる住まいづくりと言えるでしょうか?
ここでは住まいづくりに必要なものをお教えします。

■家族の団らんを「面倒だから」で片づけていませんか?

ではこんな風に考えてはいかがでしょうか?
トイレやお風呂は近くの公園や銭湯を利用する、キッチンはレストランに行って食事をし、寝室はホテルを利用する。
このように考えた時、本当に住まいに必要なものが何かということが浮きだって見えるでしょう。
結果的に言えば、家族の団らんしか住まいには残りません。
この団らんを作りあげていくために、キッチンがあってお風呂があって寝室がある、そこから更に広げていくと収納があって家具があります。
しかし人間という生き物は、自分達の立場や状況を近い将来のことしか考えないのです。
家づくりは苦労も多く、億劫だからと奥さんに任せ自分はお金を何とかすればいいんだとローンを組んだりするくらいです。
そしてそのローンを支払うために、何十年間も毎日会社に行っているのに、面倒だと片づけてしまうのはいかがなものでしょうか?

■要らないものを省くと必要なものが見つかる

住まいづくりで、誰にでも共通するルールやマニュアルはありません。
面倒だからと誰かにお任せするのではなく、自分の意思で選んでいく目とよりよい情報を聞き入れる耳を持つことが大切なのではないでしょうか。
自分をとりまく家族の過去を振り返ってみると、要らないものを切り捨てていくと、自分達の本来のスタイルが見えてきます。
ソファーは置かず、ダイニングに大きなテーブルをドーンと配置して、ペットや子どもとの生活を共にするなど、物づくりの空間を中心とした家ですね。
これが理想のライフスタイルであり団らんになります。
人間は四角いテーブルに座った時、コミュニケーションが取りずらいことをご存じでしょうか?
団らんを意識するには、空間に様々な仕掛けや工夫を取り入れることで家族の共有時間は増えます。
この空間の威力によって家族の絆も深まるのです。