ネットショッピングで家づくりは出来るのか?
パソコンの普及によってネットワーク社会が広がり、家づくりにも大きく影響しています。
これまでは専門家や専門業者が施主に情報を伝えるだけの縦コミュニケーション型でしたが、最近では横コミュニケーションが主流となってきました。
横コミュニケーションというのは、情報が一方通行ではなく双方向方からコミュニケーションが出来るようになったということです。
受け手側も発信者となり、積極的にコミュニケーションが取れるようになったのです。
建築現場でも施主が得た情報を元に新しい素材や新製品の話が展開したり、時には施主が支給する設備機器が導入されることもあるでしょう。
その情報のほとんどはパソコンから入手したものになります。
こだわりの製品あるいは安い製品などを調べるのはいいですが、現場としっかり打ち合わせをしないまま施主支給をしてしまうと、大きなリスクとなる可能性があります。
インターネットでの情報収集はそのことを承知した上で進めていくことが大切です。
フローリング材が30%オフ、システムキッチンは半額などといったように、ネット上には様々なディスカウント商品が売られていることがあります。
家の骨組までは買うことが出来なくても、他のものは全てネットから購入も可能で、そうすれば低予算で家が建つのではないかと錯覚してしまうかもしれません。
しかし、その裏側にはリスクがあるので注意が必要です。
例えば、表示価格は安くても製品のみの価格で取り付け費は別という場合がありますし、アフターサービスが保証されていない、トラブルが起きた時の責任が不明確など、過去の事例では様々なトラブルが発生しています。
家づくりを請け負う会社は出来る限り、施主に寄り添ってより良い家づくりをしたいという考えを持っていますが、それにも限界はあります。
家を建てる時、料金以外にも技術面も大切な判断材料となります。
家づくりには職人の細やかな気配りがたくさんあり、決して価格だけでは判断することは出来ないのです。
この先何十年も生活を送っていく家の購入は信頼感も含めたコストだと考えて、安いか高いかを判断していきましょう。