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幸福と希望の違いから家づくりを考える

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幸福と希望の違いから家づくりを考える

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■広告などに使われる「幸せと希望」の言葉

土日の朝刊新聞には、ほぼ必ず住まい関連のチラシが入っているのを目にします。
この状況はここ20~30年ほど変わりがありません。
そして、チラシの内容には「家族が幸せ、家事がラクになる間取」「幸せをつくる住まいを実現」や「希望に溢れる街に堂々完成」というようなキャッチコピーが載っています。
特に幸せや希望という言葉が目立ち、よく使われている印象を持ちます。
どうして、この言葉がよく使われるのでしょうか。

■住まいの幸せと希望の作り方とは

幸福と希望、どちらも人生での喜びを実感するには必要な要素です。
では、この2つの言葉にはどんな違いがあるのでしょうか。
例えば、幸福を感じる例には結婚式の披露宴が当てはまるでしょう。
祝福のスピーチを聞きながら、夫婦どうしが顔を見合わせては微笑み、その姿から「この幸福がずっと続くように」と本当に信じているように見えます。
ですが、幸福な状態を永遠と続けることは難しいです。
つまり、幸福というのは、いつまでもそうであってほしいと継続を求めるものだと考えられます。
では、希望の方はどうでしょうか。
継続を求める意味の幸福と異なり、希望は「変化」と深い関わりがあります。
過酷な状態から良い方向へと変えたい、苦しみから少しでも楽な状態になりたい、そのような思いが希望という言葉に秘められているのです。
ですから、希望は現状維持をよりも、今の状態を未来へ変化させたい時に表れるものと言えます。

■希望とともに家づくり

新築の際に設計者は「どんな住まいを希望しますか?」と聞き、逆に「どんな幸せを求めていますか?」とは聞いたりしません。
希望なら修正しながら、良い未来へ向かうために一緒にまとめ上げることができるからです。
むしろ、幸福というものは、向かった先で満足できる住まいが完成した時に感じるものでしょう。
将来は夫婦2人、また1人、他にも車椅子生活を強いられる場合もあります。
しかし、そんな将来のことは誰も予測できないので、そのたびに対応しながら生活する必要があるのです。
設計者が「どんな住まいを希望しますか?」という質問の裏に、「どんな人生にしていきたいですか?」という意味が隠されていることを、施主は考えておくと良いでしょう。

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